卒業
生きる場所というか、いつもの範囲から外に出て生活し始めたら、少しずつ変わって行っているように感じる。
家から出ないで悶々としていた休日は何処へやら、ジムに行くために外へ出るから、買い物したりコーヒー飲んだり。
ダラダラ寝転ぶこともなくて、何かして充実してる気がする。
ふと、何となく写真を見ていた。
二人で写る写真に違和感を覚えて、全部消した。
別に後悔とか名残惜しさとかそういうのではなくて。
気が付いたら、声が思い出せなかった。
あぁ、自分の中でやっと終わったんだなぁと思った。
永遠に続くと思っていたループが、私の中で知らない間に終わってた。
「過去は帰ってこないけど、そうやって一つずつ卒業しないと、人生から卒業出来ないんだよ。」
先日、認知症のご高齢の方に言われた言葉。いつになくしっかりした雰囲気で話された。
この時はまだ、悶々としていた時期だったけれど、この言葉でスッと腑に落ちた感覚はあった。
これからも、こういう言葉を沢山頂戴出来るような人でありたい。