袖振り合うも多趣味の縁

日々のこと、趣味のこと。言いたいことを、呟かせてください。

人生で初めてこんなに泣いたの。

 

ふと、どうでもいいことで喧嘩して、お互い忙しかったのも勿論あったんだけどね。

ああ、今回はもしかしたらこのまま発展して、本当に別れることになるのかもしれないな。何て思いながら過ごしていました。どんなに熱が出ても食欲はなくならない私なのに、何となく何も食べたくなくて、でも、まあ食べてはいたんですけど。

ついに、その日は来てしまった。私が面接帰りにお昼を食べてアルバイトへいこうと思っていた。電話がなる。ディスプレイには彼の名前。嫌な予感がする。

何となく予期していたことが現実となってしまった。もともと自分が忙しくて余裕がないと、周りのことは愚か自分のことさえ何もわからなくなってしまう人であることは承知していたつもりだった。だから、何も言わなかったし、忙しさが終わるまでの辛抱だと思っていた。

別れを切り出されて、私は落ち着いた頃にまた話そうと言ったけれど、もはや聞き入れてはもらえなかった。外で電話に出てしまった私は泣けずにそのまま電話を切った。都心の大きな駅前の電気屋さんや百貨店が並ぶ道を、何も考えられなくなった私が通る。

 

かつてお世話になった先輩がいるお店の前を通りかかると、そこにはたまたま出勤していた先輩がいた。泣くつもりはなかったのに、先輩がお店の前に出てきてくれたのを見て、私はそこで初めて先輩にすがり付いて泣いた。先輩はすごく優しく慰めてくれ、閉店後にどこかへいって飲みながら話を聞くと言ってくれた。そういう時は泣いていいんだよと言われて、私は百貨店のトイレに駆け込んだ。

側近の仲の良い子にLINEをして、お母さんに電話をした。泣きながら説明して、大丈夫?と聞かれたけど、だめ。と答え続けた。

 やっとのことで泣き止んで、制服に着替えて店舗へ向かうと、そこにはさっきLINEした友達のうちの一人が慰めにお菓子をもって待っていてくれていた。私はその優しさで、こらえていた涙がまた吹き出してしまい、結局泣きながらシフトイン……。

店長も晩婚だったのもあり、すごく気に掛けてくれ、帰りに百貨店のケーキまで買ってきてくださり本当に周りに慰められ、支えられた。

無心でキッチンにて仕事をしていながら、本当に色んなことを思い出した。それと同時に、一週間で忘れようと決意した。たくさん予定をいれて、お金はすべて自分のために使って、時間は自分と家族と就活に宛てよう。私は必ず良いところに就職して、良い彼氏を見つけて見返してやろう。と思いながら、働いた。

 

休憩時間になり、店長からいただいたケーキをもって小部屋にいくも、今は水さえ受け付けないほど気分が悪く、食べたケーキも一口で気持ち悪くなってしまった。私は甘いものならいつでも食べられる人なのに。

 

今回本当に感じたのは、今まで友達も少なくていじめられてばっかりだった私が、いつの間にかこんなに思ってくれる人が周りにいたんだなあという事。

これまで沢山苦しんだり、悲しんだりもしたけど、楽しい思い出も沢山あって。

でもきっと私も、いつの間にか甘やかしすぎていて、変な気もつかってしまっていた。

私が出来ることで変にプライドが傷ついていたり、私がサークルをやめてまで過去にヨリを戻したのが重荷になっていたり、確実に不和はずっと前からあったんだと思う。ずっとずっと居心地の良さに負けてずるずるくっついたり離れたりしてしまっている間に、4年半も経ってしまった。

そうなる前に、本当は気が付くべきだったんだ。